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バンクシーを巡る旅、旅のなかに芸術を探して


バンクシーの作品を追いかけるように、旅をしている。
けれど、目的は「バンクシーを見ること」ではない。
旅のなかで出会う、誰にも気づかれない小さな芸術を探している。

たとえば、古い街角に残るペンキの跡。
閉じた扉の前に咲く花。
市場の棚に積まれた果物の色の並び。
それらがふと、美術館の展示よりも心を動かす瞬間がある。

アートは、誰かが“ここにある”と言った瞬間に生まれる。
だから、旅をしていると、どこにでもそれがあるように思えてくる。
街の壁にも、バス停のベンチにも、誰かの笑い声にも。

バンクシーが描く絵には、いつも「問い」がある。
社会への、そして見る人自身への。
けれど、旅の途中で出会う小さな芸術には、
もっとやわらかい問いがあるような気がする。
「これ、きれいだと思う?」と、そっと聞かれるような。

このブログでは、そんな“展示されない芸術”を探していく。
有名な観光地でも、知られていない路地でも、
風景の中に潜む「作品」を見つけたら、
その一瞬を写真とことばで残していきたい。

旅は、ただ移動することじゃない。
見えないものを感じ取る時間。
そして、世界の中に自分の感性を見つける行為だと思う。

今日も、どこかの街で。
ひとりのしろくまが、小さなアートを探して歩いている。

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